在籍車両の変遷・小田急電鉄
小田急線を走った列車((一時的な試運転や、貨物(デニ1300除く)))、機関車、移動変電車は除く)を、時系列でまとめてみた。
こうして見ると、どうだろうか。
近郊型電車(インターアーバン)の歴史はまだ浅いということに気づかされるのでは無いだろうか。
まだ現役の8000形は、なんと開業当時の1300形(デニ1300)とも現役時代を共にしているのである。
とっても雑に、
①黎明期・生まれたての車両群(昔のことだし、よくわからない)
②戦後成長期・車両の巨大化(ふーん、今に繋がってるんだな)
③最新型車両(カッコいい!)
と分類する人がいるのも、解せないことは無いし、
これまでたった一回の成長局面しか経験していないから、趣味人が戯言を嘯くのも、仕方のないことなのかもしれない。
きっと彼らの未来予想は、
④成長持続期・近未来の車両(僕のかんがえたさいきょうのでんしゃ)
にでもなっていることであろう。まるでお花畑である。
車両は時代や会社の写し鏡であり、生き物であるはずである。
こんな雑な体系化は好ましくないのだ。
様々な価値観からの緻密な分析が行われ、自由市場を通した反省が行われることが
鉄道趣味界の妄想の質の向上や、鉄道遺産保存の考え方に一石を投じると感じ、
車両の世代交代がどのように行われているのかを表現して見ることとした。
101形からしたら、1700形が子、2600形が孫、3000形が曽孫といったところだろうか。
戦後から高度経済成長期にかけては、さながらベビーブームのように多くの車種が生まれている。
鉄道車両の車齢を縦軸に、車両数を横軸にとった車両数ピラミッドを作れば、日本の鉄道の課題が見えてくるのかもしれない。
ともかく、私なりに、年代別に登場した車両形式について雑感を述べてみようと思う。異論は甘んじて受ける。
①平成年代・2000年以降の新型車両群(3000形)
②昭和終期・1980-90年代の車両群
(1)バブル後・90年代
(2)バブル期・80年代後半
(3)経済成長のにぶり・70年代後半から80年代
③昭和後期・1960-70年代の高度経済成長の車両群
(1)1970年代後半・利益重視からの転換
(2)1960年代・大建設時代
④昭和中期・1950年代の戦後対応の車両群
復興
⑤昭和前期・戦時対応の車両群
緊急
⑥昭和初期・開業当時の車両群
昭和恐慌を乗り切って